難しく考えないで、痛風の食事療法

食事療法

痛風と診断されると、多くの場合、医師などにより食事療法が指示されます。

それは痛風を引き起こしている尿酸と、毎日の食事が関係していると考えられているからです。

プリン体を制限する

尿酸は、体内でプリン体の分解という形で生成されています。そして、生成された尿酸は腎臓でつねに排泄されています。

よって、健康な人の体内における尿酸濃度は、一定濃度に保たれているのです。

この尿酸の生成と排泄のバランスが崩れ、体内の尿酸濃度が高まった状態が高尿酸血症の状態で、痛風の前段階とも言われる状態です。

尿酸のもととなるプリン体は細胞核に含まれたり、エネルギーの生成に関わっていたり、もともと体内にある物質です。

その外に、食事に含まれる形で、プリン体を摂取しています。

この食事から摂取するプリン体を制限しようというのが、痛風における食事療法なのです。

痛風と生活習慣

痛風は生活習慣病といわれ、暴飲・暴食が関係しているといわれています。

そこで、痛風患者と診断されてしまった人には、食べ過ぎや飲みすぎに心当たりのある人がいると思われるのです。

焼肉

これまで、好きなように食事をしてきた痛風患者にとって、食事療法の指示は大きなショックとなっているかもしれません。

もしかしたら、あれもダメ、これもダメ、というように聞こえてしまっているかもしれないのです。

そのように感じていたら、これからの食事が何とつまらないものに見えてしまうでしょう。

もし、痛風発作が起きたら、痛み止めを飲めばいい、だから食事療法は一切しないと考えてしまっている人がいたら、危険です。止めてください。

痛風の本当の怖さは、合併症にあります。

合併症には高血圧や糖尿病、脂質異常といった動脈硬化を促進するものや、心筋梗塞、脳梗塞などが含まれます。

痛風をしっかり治療することで、これらの合併症になる危険を低くすることができます。

そのためにも、食事療法はないがしろにできないのです。

痛風の食事療法と聞いて、何を制限したらいいのかと身構えた人もいたかもしれません。

それに対して、絶対口にしてはならない食べ物はない、禁酒が望ましいが、決してアルコールを口にしてはならないのではないということで、どこが、食事療法なのかと思った人もいるかもしれません。

適量をバランスよく食べるのが食事療法だという背景には、痛風の患者さんには暴飲・暴食気味の人が多く見られることにあります。

そして、これが、痛風は生活習慣病の一つだといわれる所以なのです。

痛風は将来にわたる尿酸値管理が求められる病ですので、食事療法も一生必要ということになります。

食事療法を長続きさせるには

よって、食事療法が長続きする内容であることが大切になります。

食事療法と聞いて、これまでの食生活を一気に変えることは、ストレスになる上、尿酸値の急激な変化をもたらし、痛風発作が起きるのを促進してしまいます。

そのため、徐々に食事を見直し、生涯にわたって続けられる食事の方法を見つけることが重要です。

食事療法を長続きさせるには、肩の力を抜いて、楽な気持ちで取り組むことがポイントです。

もし、食べ過ぎてしまったときは、次の食事でバランスを取ればいいさと、気軽に取り組んでみてください。

長続きには、適量とバランスを守りながらも、好きなものを食べることが大切です。

食事療法の効果は、尿酸値の低下意外ではなかなか確認しにくい面もありますが、痛風発作を再発しないことは、食事療法の効果の一つとも考えられます。

それを励みに、食事療法を頑張ってみてください。