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痛風の原因が、徐々に明らかになってきた!?

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痛風は血液に多量の尿酸が含まれている方に起こりやすい病気です。

尿酸は酸性の血液中で溶けにくくなり、低温の場所で結晶化されて固まりを作ったり、関節炎を起こしたり、尿路結石を作ったりします。

痛風の原因とは

この痛風の原因である尿酸ですが、最近いろいろなことがわかってきました。

例えば血液の中の「尿酸を排出」するにあたって必要な「遺伝子」が先天的な理由で変異していたり、働きが悪くなっていたりする場合に高尿酸血症になっているということです。

この「尿酸を排出する」役目を担っているのが、尿酸トランスポーターと呼ばれる遺伝子です。

この尿酸トランスポーターは、いまのところ数種類ほど研究者によって発見され報告されていますが、まだ全容は解明されていません。

研究

尿酸は全量の3分の1が腸で吸収され、残り3分の2が腎臓へとまわります。

尿酸トランスポーターは、この腸や腎臓で尿酸と結びつき、排出や再吸収経路へと尿酸を誘います。

腎臓では90パーセントの尿酸が再び血液中へ戻りますが、ここに尿酸トランスポーターが働いています。

この痛風の患者においては、腎臓ではトランスポーターが増えて必要以上に尿酸を再吸収し、腸では尿酸の排出を妨げている可能性があります。

まだまだ具体的なことはわからないことが多い痛風ですが、この尿酸トランスポーターの究明によって、今後の痛風の治療が大きく変わるのではないかといえるでしょう。

とはいえ、この全容を解明するにはまだまだ時間がかかります。

痛風の方に共通していること

現状、痛風の方に共通していることとして、下記のようなものがあります。

  • 血液の中の尿酸値が高いこと
  • 血液が酸性化にかたむいていること(呼吸性の酸性化、代謝性の酸性化)
  • 男性であれば中年男性に多く、特に肥満タイプの男性に多いこと
  • 女性であれば閉経以降にあらわれやすいこと
  • アルコール摂取量が多く、ストレスを感じやすいこと
痛風の原因となる尿酸は、もともと血液中にある程度含まれていますが、上記のタイプではこれが多く作られる可能性があるようです。

現在痛風の治療には、主に下記のような方法がとられています。

  • 尿酸値を下げる
  • 尿酸を作る仕組みを阻害する
  • 尿酸の排泄を促す
  • 痛風で起こる炎症を抑える
尿酸はもともと抗酸化作用を担う成分として血液中に含まれているため、全部を排除してしまうと健康に影響が出てしまいます。

尿酸には活性酸素を除去したり、はたらきを弱めたりする大切な役割もあるのです。

まずは高値となっている尿酸値を正常に戻すような治療が必要だといえるでしょう。

次回は「ちょっとずつ仕組みがわかってきた、腎臓の尿酸トランスポーターとは?」について、触れていきます。