痛風の合併症が動脈硬化につながる

動脈硬化

痛風は血液中の尿酸が増えていることに、何らかの誘因が引き金となって発症します。

痛風は足をつくこともままならない痛みを伴うことが知られていますが、これだけで命が危険にさらされることは多くありません。

実際、本当に怖いのは痛風による合併症です。

尿酸値が高いまま治療もせず、生活習慣なども改めずに放置していると、様々な合併症を起こしやすくなります。

この合併症が動脈硬化を促進させ、命を脅かす病を引き起こすことが怖いのです。

高血圧が動脈硬化につながるわけ

血圧が高いと、血管に常に負担がかかるかっこうになります。

この状態が続くと圧力に対抗するため、血管の内壁が厚くなり、弾力を失います。

その結果、血管の内側が傷つきやすくなり、そこに中性脂肪やコレステロールなどが沈着し動脈硬化を引き起こすのです。

また、血管の内側が厚くなると、血液の通り道である内腔が狭くなり、血管の壁にかかる圧力が増し高血圧になります。

高血圧と動脈硬化は、お互いを促進する負の相互作用があります。

糖尿病が動脈硬化につながるわけ

血糖尿病で高血糖の状態が続くと、腎臓の毛細血管が損傷を受け、腎機能が低下する糖尿病腎症が起こる場合があります。

このように糖尿病による高血糖は体内の重要な毛細血管に負担をかけることが知られています。

それにより

  • 腎機能低下を招く
  • 糖尿病網膜症を起こす
  • 自律神経が損傷を受ける
  • 糖尿病神経障害を起こす
  • 体の末端部分などの壊死を起こす
これらのことが考えられます。

高血糖は細い血管の損傷を起こす前から、冠動脈などの比較的太い血管に動脈硬化をもたらしています。

糖尿病は血液中のブドウ糖が高濃度になる病です。

このブドウ糖を分解する唯一のホルモンとして、腎臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるインスリン(インシュリン)があります。

また、内臓脂肪の蓄積でもインスリンの作用を阻害することが知られています。

これを補うため、さらにインスリンが分泌されます。

こうして起こった高インスリンの状態では血管の壁を作っている細胞が増殖します。

これにより、血管の内腔が狭くなり傷つきやすくなります。

そこに脂肪などが入り込むことで動脈硬化につながるのです。

脂質異常が動脈硬化につながるわけ

脂質異常はコレステロールや中性脂肪の値が基準以上または基準以下になる病です。

基準となる値は3つです。

  • 血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dl以上
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)40mg/dl未満
  • 中性脂肪が150mg/dl
以上の場合をそれぞれ高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高中性脂肪血症と呼び、それらを総称して脂質異常症といいます。

コレステロールや中性脂肪は悪いイメージが先行しがちですが、健康を保つ上で大切な働きをしています。

この脂質異常症は動脈硬化の原因となります。

例えば、LDLコレステロールは酸化し、血管壁を傷つけ、血管内の免疫細胞に取り込まれることで蓄積し、血管の内腔を狭くし、動脈硬化を促進してしまいます。

このように痛風の合併症として、生活習慣病を発症してしまうと、動脈硬化を促進させてしまうことにつながります。

まずは日々の基本となる食事から見直してみることがお勧めです。