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痛風の合併症、高血圧とは?

高血圧

生活習慣病の代表的な病に高血圧があります。

この高血圧は痛風の合併症として知られるとともに、高血圧があると痛風を発症しやすくなることも知られています。

高血圧は動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞などの原因になります。

では、この高血圧について、少し勉強をしてみましょう。

高血圧とはどのような病?

高血圧とは読んで字のごとく、血圧が高くなる病です。

収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg、もしくは両方の場合を高血圧といいます。

日本人の生活習慣病の代表格であり、約5500万人の人が高血圧もしくは、その予備軍といわれています。

しかし、血圧降下剤を服用しているのはその2割に過ぎないとか。

また、高血圧は生活習慣のみならず、薬の服用による副作用として発症することも知られています。

高血圧は自覚症状がないものの、高血圧が引き起こす合併症は数多くあり、健診などで指摘されたら、早急に受診し、治療などを始めることが理想です。

高血圧になるとどうしてよくないのか

体内の血管は高血圧により傷つき、そこに中性脂肪やコレステロールが入り込み、動脈硬化を引き起こしやすくなります。

また、動脈硬化で、血管の弾力が失われると、さらに血圧が上がることになります。

高血圧自体で生じる病として、ひどい場合は意識障害を生じる高血圧性脳症が上げられます。

しかし、高血圧が直接の原因で重症な病になるケースは少なく、高血圧が原因で動脈硬化を生じたことにより脳疾患や虚血性心疾患を生じ、命の危険にさらされることが特に問題視されています。

日本人の死因トップはガンですが、脳疾患と虚血性心疾患を合わせると死因のトップになります。ここに高血圧の怖さがあるといえるでしょう。

痛風患者はなぜ高血圧を発症しやすいのでしょうか

痛風と高血圧は負の相互作用があると考えられています。

高血圧や痛風の原因の一つに塩分の取り過ぎがあります。

食塩の主成分は塩化ナトリウム(NaCl)で、食塩の過剰摂取をするとナトリウムが体内に増加します。

すると腎臓はナトリウムを排泄するために普段以上の負担を強いられます。

痛風により腎障害が起きていると、腎臓からのナトリウムの排泄がうまく行われなくなり、そのため血圧が上昇し高血圧を発症してしまうのです。

また、痛風の原因物質である尿酸は、尿が酸性だと結晶化しやすく、アルカリ性には溶けやすいことが知られています。

よって、痛風患者にはしばしば尿をアルカリにする薬が処方されます。

重曹(重炭酸ナトリウム)は尿をアルカリにする薬として処方されていました。

しかし、ナトリウムの含量が多く、高血圧を引き起こしかねない、高血圧を悪化させるということで、使われなくなってきています。

高血圧と痛風の日常生活における注意

どちらも生活習慣病と呼ばれる病です。

したがって、生活習慣の改善が高血圧にも痛風にも効果的と考えられます。

数の子

食事療法を行うにあたり、痛風患者にプリン体が少ないことで知られる、かずのこやすじこは、味付けの商品の場合、食塩を多く含んでいますので、高血圧がある人には注意が必要です。

このように、どちらか一方に良くても、他方には悪影響を及ぼす場合がありますので、診断を受けたら、ご自身で調べてみることをお勧めします。