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痛風はメタボリックシンドロームと密接な関係にある

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メタボリックシンドロームは、日本で2005年ごろに広まった言葉です。

以前はシンドロームX、死の四重奏、インスリン抵抗性症候群、内臓脂肪症候群などと別々に呼ばれてきた、体の危険な状態を表す言葉です。

古くからあった言葉ではないにもかかわらず、「メタボ」という略称で、一気に国民の間に浸透しました。

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドロームとは高血圧、脂質異常、糖尿病を2つ以上もっていて、さらに内臓脂肪型肥満がある状況をさします。

高血圧や脂質異常、糖尿病は悪化すると命の危険にさらされることは知られていますが、メタボリックシンドロームになると、命の危険にさらされる割合が健康な人の3~4倍にもなるといわれています。

メタボリックシンドローム

痛風やメタボリックシンドロームの基準となる高血圧、脂質異常、糖尿病に共通して言えるのは肥満です。

肥満の中でも、内臓脂肪を溜め込む内臓脂肪型肥満に特に注意が必要です。

尿酸値が高い状態はメタボリックシンドロームを悪化させることが分かってきました。

さらに、メタボリックシンドロームの共通事項である内臓脂肪型肥満による内臓脂肪の増加が、痛風のもとである尿酸の血中値を上げることが知られています。

これを受けて、メタボリックシンドロームの指標の中に、尿酸値を加えるべきという意見もあります。

繰り返しますが、メタボリックシンドロームの診断基準に含まれる高血圧、脂質異常、糖尿病と痛風の原因に共通するのが肥満です。

高血圧、脂質異常、糖尿病、痛風は肥満を根底に、負の相関関係を持っているといえるでしょう。

したがって、これらの病気の予防、治療には肥満の解消が必須事項となります。

現在、内臓脂肪型肥満の判断基準となる、男性腹囲85cm以上、女性腹囲90cm以上であるけれども、高血圧や脂質異常、糖尿病や痛風を発症していない人も、これらの病気の発症の危険と隣り合わせであることに変わりありません。

高血圧、脂質異常、糖尿病、痛風のもとである高尿酸血症はいずれも、日常生活において気付きにくい病気であるにもかかわらず、もたらす結果が重い場合があります。

また、これらの病は異常であると指摘されても、すぐに日常生活に支障が出ることは多くなく、つい治療を疎かにしてしまう人もいるようです。

実際、手遅れになってしまう人もいます。

内臓脂肪型肥満解消のポイント

内臓脂肪型肥満解消のポイントは食生活にあります。

肥満を解消するべく、体を動かし、規則正しい生活をしても、暴飲暴食をしていては元も子もありません。

良い結果はそれほど期待できないでしょう。

肥満解消といっても、過度のダイエットや急激な食事療法は悪影響を及ぼすこともあります。

例えば、痛風の原因である尿酸値を下げるために、いきなり尿酸値を上げない食生活に切り替えると、痛風発作を発生しやすくなってしまうことが知られています。

以上のように、痛風とメタボリックシンドロームには原因に共通点などがみられ、密接な関係にあるといえるでしょう。

これらの根底に肥満があり、肥満解消が痛風やメタボリックシンドロームのポイントとなります。

しかし、急激な肥満解消は避けるべきで、長い目で対応していくことが大切になります。