痛風と診断されたら~原因究明から治療方針決定まで~

サラダ

痛風は血液中の尿酸が過剰になっている状態です。

したがって、痛風の治療は血液中の尿酸を減らすことに他なりません。

では、どうやって血液中の尿酸を減らしたら良いのでしょうか。

食事療法か薬物療法

方法は大きく2つです。

体外から飲食とともに摂取するプリン体による尿酸生成を防ぐ食事療法か、薬物療法です。

痛風の前段階の高尿酸血症では、症状や尿酸値の値によって、食事療法のみで対処するときもありますが、痛みを伴う痛風発作が起きたのならば、食事療法と薬物療法の併用が一般的になります。

薬物療法では尿酸降下薬といわれる薬を使用します。

尿酸降下薬には2タイプあり、どちらを用いるか決定するには痛風の原因を究明しなければなりません。

痛風の原因は3つ。

尿酸の生産過剰か尿酸排泄力の低下のどちらかか、もしくは両方の混合タイプです。

この原因を特定するのに、いくつかの検査をしなければなりません。

その上で、合併症を併発していないかどうか調べていきます。

尿酸値が高い原因の究明

検査

尿酸クリアランス検査

これは尿酸をどれくらい腎臓から排泄できるか、腎臓の排泄能力をみる検査です。

外来検査であれば、通常1時間ほどで終わります。

尿酸クリアランス検査は血液検査と尿検査からなります。

検査は完全に排尿してから行います。

完全排尿後、お湯を飲み、30分後に血液検査、60分後に完全排尿という流れで進みます。

普段、受けなれない特別な検査を要しませんので、比較的不安も少なく受けられるのではないでしょうか。

完全排尿時の尿量とその時間経過を測定することで、1分間の尿量を算出します。

これで、血液中の尿酸がどれだけ腎臓を通して尿中に排泄されたかを知ることができます。

クレアチニンクリアランス検査

クレアチニンは腎臓でろ過されず、そのまま尿中に排泄される物質です。

腎臓のろ過機能低下や尿の排泄障害が起きている場合には、クレアチニンが排泄されず、血中濃度が高まります。

そこで、腎機能が正常かどうか判断する指標としてクレアチニンクリアランス検査の結果が用いられるのです。

この検査も尿酸クリアランス検査と同じような流れで尿検査と血液検査が行われ、2時間ほどを要します。

以上2つの検査における尿酸クリアランス値に対するクレアチニンクリアランスの値の比率により、痛風の原因を特定することができます。

正常値は5.5~11.1%。5%以下で排泄力の低下、12%以上で生産過剰と判断されます。


それぞれの数値が正常範囲にない場合、混合型と診断されます。

痛風の原因が究明されたならば、治療に用いる尿酸降下薬の種類が決定できます。

その後、

  • 肝機能検査や腎臓の濃縮力の検査
  • 蛋白尿の有無の確認
  • 腎臓結石の有無の確認
  • 高血圧や動脈硬化の有無
これらを調べるなどして、合併症がないか確認し、治療方針が決まります。

しかし、どのような治療方針が示されたとしても、痛風という病では生活習慣の改善や食事療法は欠かせません。