痛風の合併症、脳卒中

頭痛

痛風は悪化に伴い、様々合併症を引き起こすことが知られていますが、その中でも脳卒中は命の危険と隣り合わせの、怖い合併症です。

脳卒中は日本人の死因、第3位に上げられ2010年は約12万3000人が亡くなっている病です。

脳卒中とは

頭痛

脳卒中とは脳の血管障害の総称です。血管が詰まる虚血性のものと、血管が破裂する出血性のものに分けられます。

虚血性のものは脳梗塞と一過性脳虚血発作があります。

そのうち、脳梗塞は脳卒中で亡くなった人の6割を占める病で、男性より女性の死因にしめる割合のほうが高くなっています。

脳梗塞は

  • 高血圧などで、細い血管が詰まるラグナ梗塞
  • 脳の太い血管が動脈硬化を起こし詰まるアテローム血栓性脳梗塞
  • 心臓にできた血栓が心房細動で脳に運ばれ血管を詰まらせる心原性脳塞栓
に分けられます。

これらは高血圧や動脈硬化がもととなっています。

脳梗塞は発症した部分から先の脳神経に障害をもたらすことが多く、身体の麻痺や言語障害を発症したり、重症な後遺症を伴ったりする場合もあります。

出血性の脳卒中は脳出血とくも膜下出血に分けられます。

脳出血は長く続く高血圧で、脳の細い血管が耐えられなくなり、破れて出血したものが周囲を圧迫してしまい、圧迫された部分の機能が失われてしまうものです。

脳卒中はここ半世紀ほどの間、年々減少してきました。

これは高血圧の治療の効果ともいわれ、一番脳出血の減少が著しくなっています。

くも膜下出血は脳の血管が分岐する部分にできた脳動脈瘤が破裂して、くも膜下腔に血液がたまるものです。

出血した血液は脳の髄膜を刺激し、激しい頭痛を生じます。

この頭痛で受診し、発見できれば良いのですが、発見が遅れた場合、すぐに処置をしないと死亡に至る確率が非常に高くなります。

くも膜下出血は発症した人の1/3が死亡するといわれるほど致死率が高い病です。

脳卒中の予防

脳卒中は高血圧や動脈硬化が原因となって起きます。

痛風や高血圧、糖尿病、脂質異常症は動脈硬化の原因となります。

よって、動脈硬化を予防することが、脳卒中予防につながるといえます。

高血圧、糖尿病、脂質異常症は痛風の合併症としても知られています。

また、メタボリックシンドロームも動脈硬化を急速に促進し、脳卒中を発症しやすくします。

それぞれの病を発症した場合、投薬治療は症状によって欠かせないものとなります。

しかし、生活習慣病と呼ばれるこれらの病気は、薬だけに頼った治療には限界があります。

よって、これらに共通する因子について対策をとることが一番効果的といえるのではないでしょうか。

これらの共通因子は生活習慣、食生活の乱れです。

これを正すことが、予防・治療において重要だといえます。

といっても、長年続けてきた生活習慣の乱れを、自分では認識しにくい部分もあります。

そこで、自分にも他人にも認識しやすいのが肥満の解消です。

肥満はメタボリックシンドロームの共通項目で、痛風を含む生活習慣病患者にも多く見られる症状です。

肥満の解消には生活習慣の見直しを迫られる一面もあり、食生活の改善といった点からも動脈硬化予防、しいては脳卒中を予防することにもつながると考えられます。