「痛風」と「尿酸」、そして「プリン体」の切っても切れない関係

「痛風」はチンパンジーや人間など、哺乳類の中では霊長類しか発症しないそうです。それはなぜなのでしょうか。

答えは哺乳類では霊長類のみ、「尿酸」を分解する酵素を持たないからです。

「尿酸」とは、またセットでよく耳にする「プリン体」とは何なのでしょうか。

「痛風」を発症するのは、哺乳類では「霊長類」だけ? それはなぜなのでしょうか。

「痛風」の原因が、増えすぎた「尿酸」のせいであるということは、誰もが知っていることです。

しかし、「尿酸」がどんなものなのかということまで知っている方は少ないのではないでしょうか。

「痛風」を知るためには、まず「尿酸」を知るべし。ということで、「尿酸」とは何かを探ってみましょう。

「尿酸」を一言で表すなら、ずばり人間の生命活動によりできる「ゴミ」です。

それは細胞の残骸であったり、エネルギーの燃えカスであったりします。

肝臓で合成される窒素化合物の一種で、人体60兆個の細胞が、新陳代謝を繰り返す中でできる廃棄物です。

ゴミと言いましたが、「尿酸」の働きにはまだ不明な点もあり、本当に何の役にも立たないものなのか断定されてはいません。

チンパンジーや人間などの霊長類は、「尿酸」を分解する酵素(ウリカーゼ)を持っていないため、哺乳類の中で「痛風」にかかるのは、霊長類だけなのだそうです。

「尿酸」が増えるとなぜだめなのでしょうか? それは「尿酸」が体内でこれ以上分解できない「最終代謝産物」だからです。

結晶

「尿酸」は、これ以上分解できない廃棄物、つまり「最終代謝産物」であることは先程説明しました。

最終代謝産物であるため、「尿酸」は腎臓から尿や、汗・便などに混じって排泄されます。

しかしその量は全体量のわずか10%程で、残りは再吸収されます。

ここでやっかいなのが、「尿酸」が水に溶けにくい性質を持っているということです。

ですから血液中に「尿酸」が増えると、すぐに結晶化してしまうのです。

その結晶の形は針のようにするどく尖っています。

痛風になるまで

「尿酸」結晶は関節に集まりやすい性質を持っているため、関節部分に集まり、どんどん蓄積されていきます。

そして最後に、溜まりにたまった結晶の一部がふとした拍子に関節内に零れ落ち、炎症を引き起こす、これが「痛風」という病気です。

「尿酸」や「痛風」とセットでよく耳にする「プリン体」とは何なのでしょうか?

「痛風」「尿酸」とセットでよく耳にする語に「プリン体」があります。

近頃はビールのCMなどで「プリン体〇%カット」などと謳っているものもたくさん見かけます。

さてこの「プリン体」というのは何者でしょうか?

「プリン体」とは、代謝により「尿酸」を生成するものです。

「プリン体」は、細胞の核とよばれる部分や、筋肉を動かすATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー物質、肉や魚卵などの食品を摂ることにより、体内に蓄積され、やがて肝臓に集まり、科学的に処理されて「尿酸」になります。

「尿酸」の元になる物質なので、当然、体内の「プリン体」の量が増えると、「尿酸」も増えるのです。

「プリン体」と「尿酸」、「痛風」は切っても切れない関係と言えます。

まとめ

暴飲暴食

「痛風」の原因は体内の「尿酸」の増加。
「尿酸」が増加するのは、「プリン体」の増加。

この3つは切っても切れない関係なのです。