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普通の生活を送るために、食事を見直そう!

和食

痛風と診断されると、食事指導をされることがあります。

これは食べない方がいいとか、このような食べ方はいけないとか、です。

自分の大好物を食べてはいけないといわれたら、ショックなことでしょう。

特に、痛風の食事療法は一生にわたる話ですから。

痛風の食生活で心掛けることは?

痛風の食事でよく言われるのは、プリン体が多く含まれるものを摂取しないようにということです。

料理

しかし、痛風という病気を総合的に見た場合、プリン体を多く含む食べ物を摂取してはいけないとはいえません。

分量や取り方が問題です。

プリン体を多く含む食品は、量を控えめにしたり、調理法を工夫したりして、上手に摂取しましょう。

なぜ、プリン体を多く含む食品を摂取しても大丈夫というのでしょうか。

それは体内に存在するプリン体の多くが、細胞の新陳代謝やエネルギー産生により生じるもので、食事から摂取されるのは10%程度だということが上げられます。

また、食べ物はある病にとっては良くないけれども、ある病にとっては推奨される食品である場合もあるということがあげられます。

例えば、さんまはプリン体を多く含む食品に分類されますが、痛風の合併症で起こる動脈硬化を予防する効果を持った食品でもあります。

このようにいうと、何を摂取し、何を制限したら良いのか分からなくなるかもしれませんが、すべては「食事はバランスよく、何でも食べる」が基本です。

偏った食生活をしない

そして、一つの食品に偏った食生活をしないことです。

食事量が肥満に結びついている人もいるので、思い当たる人は、食事量の見直しを必ず行って欲しいところです。

さらに、バランスよく何でも食べるということは、嫌いな食品を無理やり食べることを指すのではありません。

嫌いな食品を無理に摂取するのではなく、好きな食品にプリン体が多く含まれるのであれば、その摂取量を見直すことが必要ということなのです。

以上に配慮した食事を行い、医師の指示に従った治療を受けていれば、簡単に痛風が悪化することはありませんし、合併症予防につながります。

難しく考えず、楽な気持ちで、食事の見直しに当たってみてください。

最後に、一生、痛風と向き合っていくために、必要な周囲とのかかわりに触れてみたいと思います。

1人で悩まない

痛風は一生、持病として付き合っていかなければならない病です。

がんのように、命の危険にさらされる確率が高い病ではありませんが、一生付き合わなければならないことで、痛風患者さんは不安やストレスを抱えがちです。

この痛風という病を上手に受け入れるには、周囲の協力が必要です。

そのためには、まず、患者さん自身が一人で抱え込まずに、周囲の人をうまく利用することです。

「他の人には、どうせ分からない」と殻にこもらず、不安やストレスの原因を話してみてください。

そして、周囲を巻き込んで痛風対策ができたら理想です。

痛風に好ましい、バランスよく、何でも食べる食事は、生活習慣病の予防にもなり、一緒に食卓を囲む家族にとっても好ましいものになります。

よって、思い切って、毎日の食卓のメニューや量を痛風対策のものに変えることはお勧めの一つです。

ヘルシー料理

とはいえ、漠然と「痛風によいメニューにしてくれ」といっても、言われた作り手には荷が重いものです。

自身も痛風によい食事を勉強し、提案してみてください。

また、自身で台所に立ってみるのも良いでしょう。

痛風に好ましい運動

生活習慣の見直し、肥満解消、ストレス発散などによい運動は、一人でやるより、何人かでやる方が続くことがあります。

例えば、好ましい運動の中に、ウォーキングがあります。

一人で黙々とウォーキングするより、誰かと一緒の方が楽しいかもしれません。

また、水泳などは一人で通うより、仲間がいた方が続きやすいものです。

痛風と一生涯、付き合っていくには、食事療法も適度な運動も続けることが大切です。

そのためには、一人ではなく、周囲を巻き込んだ取り組みがポイントとなることでしょう。


痛風の患者さんが身近にいる人は、患者さんの不安を想像してみてください。

完治は難しいといわれる病を患う気持ちを想像してみてください。

痛風は生活習慣の乱れから起こる生活習慣病の一つといわれますが、発症には体質や遺伝も絡んでいることもあり、すべて患者さんの生活習慣が悪かったからとは言えないものです。

前向きに痛風と向き合えるよう、支えてあげてください。

もしかしたら、周囲とともに痛風治療に当たることは、雨降って地固まるのように、周囲との絆が深まる出来事となるかもしれません。