●興味ぶかい女性ホルモン・エストロゲンと痛風の関係とは?

痛風の足

エストロゲンには痛風の原因である尿酸を排出する働きがあると言われています。

このエストロゲンは腎臓内にある尿酸トランスポーターURAT1の働きをおさえる仕組みがあると言われています。

人間の血液中にある尿酸の3分の2が腎臓へ送られ、その中の90パーセントが再び血液中に取り込まれます。

その取り込みを行っているのが尿酸トランスポーターURAT1ですが、この働きをエストロゲンが弱めるため血液に再び尿酸が取り込まれるのを防いでいるというのです。

つまり尿から尿酸を排出しやすい状態を、エストロゲンが作りだしているということです。

また男性ホルモンであるアンドロゲンが、尿酸トランスポーターURAT1の増加を促進させるというような報告も一部ではあるようです。

ホルモン・エストロゲンの少ない男性

男性の場合は女性ホルモン・エストロゲンがもともと少なく、男性ホルモン・アンドロゲンが多いために痛風になりやすい体質なのだといえるかもしれません。

尿酸と性差については、昔から多く報告されてきました。

女性については閉経後に性差がなくなり、痛風があらわれることが多いというのもよく知られています。

つまり閉経後にエストロゲンの分泌量が下がることが、血液中の尿酸値に大きく影響を与えるのではないかと考えられています。

この尿酸値に大きく関わっているエストロゲンですが、女性よりは量が少ないけれど男性にもエストロゲンを作る仕組みはあります。

ただし女性と違うのはエストロゲン単体で分泌することが少なく、男性の場合には多くが、

テストステロンというホルモンを変換することでエストロゲンを体内で作り出している

ということです。

男性ホルモン・テストステロンは年齢によって徐々に減少してしまいます。

テストステロンは主に30代男性から徐々に減少していくと言われています。

つまり30代以降の男性には、体内でつくられるエストロゲンの量も徐々に減っていくということでもあります。

中年期以降に痛風が多くみられるようになるのは、この年齢によるホルモン分泌の乱れ、性差によるホルモン分泌の仕組みに大きく原因があるのだといえるでしょう。

まだエストロゲンと痛風の関係性については、詳しいことがまだわかっていないことも多いようです。

尿酸トランスポーターの発見によりエストロゲンの具体的な仕組みもこれからわかってくることが多いでしょう。

まずは

  • 尿酸値をあげない体づくり
  • 尿酸の排出を促す体づくり
これらに精進すること。

専門機関を受診して治療薬を利用しながら、体内の尿酸値を一定量に保つようにコントロールするのが大事だといえるでしょう。

次回は「尿酸値を上げる?下げる?尿酸コントロールに欠かせない食べものとは」です。