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痛風の診断のために、こんな検査をする

検査

病気の診断には検査がつきものです。

特に、診断されたら一生付き合っていかなければならない病気なら、なおさらです。

生活習慣病の一つといわれ、関節の痛みが特徴の痛風は一度発症したら、生涯にわたり付き合っていかなければならない病の一つです。

その痛風を診断するために、病院ではいくつかの検査をします。

血液検査

痛風は血液中の尿酸値の高まりが特徴です。

尿酸値7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。

痛風は、この高尿酸血症が進行した病ということができるので、痛風の診断は尿酸値の数値を知らずしてできないということになります。

また、痛風の痛みは血液に溶けきらず結晶となった、尿酸塩がはがれ、その尿酸塩を白血球が攻撃することで起こるともいわれています。

よって、血液検査で、白血球の増加が確認できれば、尿酸値とあわせて、痛風の診断の根拠となるのです。

さらに、血液検査で白血球数の値は、痛風に限らず、炎症が起きていることの確認に用いられます。

体内で炎症が起きたり、感染が起きたりすると基準値を上回ります。

そこで、白血球数の増加により、医師は痛いと訴える患者の痛みを視覚的に捉えることができるようになるのです。

関節患部のX線検査

関節が痛む病は痛風の外にもあります。

関節が痛む病のうち、変形性関節症や慢性リウマチでは病気特有の骨の変化が見られます。

しかし、初期の痛風であれば、骨の変形が見られることはありません。

よって、X線画像をみることで、これらの病と区別することができるのです。

なお、痛風が慢性化していると骨組織の破壊が関節で起きていることがあるため、関節の変形が起きている可能性があります。
 
したがって、X線画像診断は痛みが始まったところなのか、前からたびたびあった症状なのか聞く問診との併用が欠かせません。

関節液の採取

痛風の診断にあたり、痛みを発症している関節の関節液を採取することがあります。

これにより、関節液の中に尿酸塩の結晶の有無を確認します。

関節液の中に、針状の尿酸塩が見つかれば、痛風の診断の根拠となり、細菌感染による関節炎などと区別することができます。

痛風発作の診断にはアメリカのリウマチ学会の痛風診断基準を用いることがあり、その診断基準の中に、「関節液の中に尿酸塩結晶が見られること」という項目があります。

問診

問診表

痛風の診断における問診は、どの検査結果よりも価値があるものです。

痛風は発症するほとんどが男性であるなど、顕著な特徴が見られる病です。

したがって、ポイントを抑えた的確な問診が行われれば、臨床検査を行わずして、痛風と診断できるとも言われています。

問診において重要な項目は

  • 性別
  • 年齢
  • 肥満の有無
  • 家族の病歴
  • 痛む箇所
  • 痛みを発症するときの特徴
などです。

これらの問診で、他の病と区別することができます。

また、痛みの間隔や持続時間、以前にもあった症状かどうかなどの問診で、痛風の進行度合いを見ることもできます。

このように痛風の診断に必要な検査は、外来でそれほど時間を取らずにできるものです。

以上の検査により痛風と診断されたら、その日から生活習慣を見直し、食生活の改善を図ることが大事です。