今や誰もが「貴族」並!豊かな現代社会が生み出した「痛風」という負の遺産

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「アレキサンダー大王」や「ジュリアス・シーザー」など、大帝国の帝王も実は「痛風」患者だった!?

太古の昔、「痛風」は飽食することのできる、一握りの権力者や金持ちにのみ発症した病でした。しかし現代人の生活レベルは今、彼らとほぼ同じなのです。

「痛風」への偏見1.~昔は「ぜいたく病」と言われていました~

「痛風」の歴史は古く、はるか紀元前まで遡ります。

ミイラ

なんと世界3大文明として栄えた古代エジプトのミイラからも、「痛風」の痕跡が発見されているのです。

その他、歴史上の著名な人物である古代ギリシアのアレキサンダー大王やジュリアス・シーザー、レオナルド・ダ・ビンチなど、帝王や大科学者、芸術家などが「痛風」患者として名を遺しています。

食物や住環境、移動手段も不十分だった古代社会において、歩くこともなく馬車で移動し、好きなものを好きなだけ食べられるのは、ほんの一握りの特権階級の人々だけでした。

これが「痛風」が「ぜいたく病」「帝王病」と呼ばれる理由です。

「痛風」への偏見2.~昔は「中高年特有の病気」と言われていました~

「痛風」のもう一つの偏見は「中高年のみに発症する」病であるというものです。

確かに以前はそうでした。しかしそれは「痛風」を発症する条件を満たす贅沢な暮らしが可能な人が、中高年に限られていたからです。

しかし現代の日本はどうでしょう。

電車

誰もが車や電車を使って移動し、スーパーに行けば美味しそうな肉や魚が豊富に並んでいます。

外食産業の発達により、24時間いつでも美味しい食事にありつくこともできます。

それも安価な値段でです。つまり私達は誰もが特権階級の人々と同レベルの贅沢を当たり前のようにして暮らしているのです。

そして今、日本の「痛風」患者は20~30代が中心で、特に30代の男性が最も高い割合で発症を経験しています。

豊かな生活と引き換えの負の産物。それが「痛風」なのです。

「痛風」への偏見3.~発症するのは「男性だけ」と言われていました~

「痛風」の偏見の3つ目は「痛風は男性特有」の病というものです。

確かに、「痛風」患者の割合は圧倒的に男性が多く、この通説は全くの間違いではありません。

その理由は小児の頃は男女差のなかった「尿酸値」が思春期以降、男性の方が高くなるからです。

これは女性ホルモンの1つである「エストロゲン」が「尿酸」の排出を促すためだと言われています。

体質的には女性の方が「尿酸値」が上がりにくいため、「痛風」患者が少ないのです。

しかし閉経後はこの女性ホルモンの分泌が少なくなるため、女性であっても注意が必要になります。

また腎臓病があったり、利尿薬を服用していたりすると「尿酸値」が上がる場合があります。

女性だから大丈夫といって、暴飲・暴食を重ねていると、いつか手痛いしっぺ返しを食らうかも知れません。

女性にとっても「痛風」は対岸の火事では済まされない病なのです。

まとめ

都会

「痛風」は今や特権階級や中高年特有のものではなく、現代人の誰もが発症する可能性のある病気であり、それは現代社会が作り上げた「豊かな生活」が生み出した負の産物なのです。